ヌプカの由来


*ヌプカとは、アイヌ語で原野のこと

ヌプカとは、アイヌ語で、原野のこと。
敬愛する写真家/エッセイストの星野道夫さんが、著書の中で、画家の坂本直行さん(北海道のおいしいチョコレート屋さん六花亭。包み紙の、素朴な花の絵を描いた方です)がどこかに書いていた言葉として紹介されていました。きっと、星野さんの心にも、印象に残った言葉だったのでしょうが、私の心にも、響くものがあって、ハンズオン・ヒーリングをやっていくのに、屋号のようなものにしたいと思い、暖めていた言葉です。

*誰しもの内に横たわるヌプカ

私は、冒険家でもなければ、先住民族でもないので、原野で暮らした経験があるわけではありません。まだホンモノの原野と言えるところに、足を踏み入れたこともありません。北海道へは何度か行ったことがありますが、アラスカはまだ夢の土地です。

そんな私が、ヌプカという言葉にひかれたのは、なぜなのでしょう?

星野さんが書いた、アラスカ原野の世界。
素朴であたたかい文章で語られる、一万年前から変わらない、圧倒的な自然と、伝統的な人々の生き方。人と、自然と、精霊たちが、平等に、平和に暮らしている世界。
とても懐かしい光景でした。
人が、現代のように自然や見えない存在たちとかけ離れて生きるようになったのは、ほんの百年ほど前からのこと。それまでは、世界のほとんどの場所では、その土地の自然の恵みを受け取って暮らし、その土地に根付いた聖なる存在を敬い、畏れて生きていました。人が何度も生まれ変わり、魂は過去を記憶しているのだとしたら、魂の私が、太古の昔から連綿と続いて来た伝統的な生き方を、懐かしいと感じたとしても不思議ではない。むしろ、魂としての自分にとっては、そちらの方が当たり前で、よく馴染んだ生き方なのではないか、と感じました。

そして、きっと多くの人々の根底に、原野の暮らしを懐かしむ部分が存在しているのではないか?と思いました。人間の根源に横たわる、普遍的な風景。私にとって、その風景を象徴する言葉が、アイヌ語で原野という意味のヌプカなのです。

ハンズオン・ヒーリングでは、からだに意識を向け、エネルギーを調整/バランシング/チャージしていきます。からだは、人間存在のなかでの大地です(感情は水、知性は風)。ヒーリングを通して、人が、それぞれのヌプカへ辿り着き、根源的な力を思い出して生きるお手伝いが出来れば。
そんなヒーラーになって行きたいという願いも込めて、ヌプカという名前をつけました。